現在、世界中の投資家の間で密かに囁かれている予言めいた話がある。



それは、「今年9月にNY株が大暴落し、世界恐慌になる」というものだ。

曰く、7年毎に巡ってくるユダヤ暦の「安息年(シュミータ、Shemittah)」の終わりには、世界的経済危機が起きるというのだ。確かに歴史を紐解くと、シュミータの終わりには世界を揺るがす金融危機が起きている。


そして今月24日には、ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が初めて1,000ドル以上値下がりし、その影響が各国に波及するなど、前述の予言を暗示するかのような不穏な動きが続いているのも事実だ。

シュミータの終わりである今年9月、果たして世界的な金融危機が起き、私たちは再び暗黒の時代に突入してしまうのか? 早速検証してみることにしたい。


古代ユダヤ人の間で使われたユダヤ暦とは、かつて日本でも用いられていた一種の太陰太陽暦である。
年の終わりは「エルル月」であり、それは夏~秋頃となる。


古代ユダヤ教では『旧約聖書』の「レビ記」に基づき、7年ごとに「安息年(シュミータ)」をもうけており、この年には作付けを止め、あらゆる負債を免除するという措置がとられた。

シュミータとは、ヘブル語で「(負債の)恩赦」を意味する言葉でもあるのだ。

では、「レビ記」25章に記載された、主がモーセに告げたとする言葉を見てみよう。


あなたたちがわたしの与える土地に入ったならば、主のための安息をその土地にも与えなさい。
六年の間は畑に種を蒔き、ぶどう畑の手入れをし、収穫することができるが、七年目には全き安息を土地に与えねばならない。これは主のための安息である。(新共同訳聖書25:1~4)


つまりシュミータとは、7年に一度、“土地を休ませるために”耕作が禁止された年なのだ。

それは、神からの借りものである土地を一旦返し、その土地をもとに得てきた利益もまっさらな状態に戻すことに他ならない。

すなわち、これは「経済活動のリセット」を意味すると言うこともできるだろう。


さて、ここからが本題である。

ユダヤ暦において7年に一度巡ってくる安息年(シュミータ)には、大恐慌などの経済危機や破滅的事件が世界を襲ってきたという。

では、実際に歴史を遡って見てみることにしよう。

以下に、安息年の初めの日と終わりの日を示し、その期間に起きた世界的危機を記載する。

・1930/09/23~1931/09/21:世界大恐慌。
1929年10月24日に米国で株価が大暴落し「暗黒の木曜日」と呼ばれたが、その後、大不況が世界に広まるきっかけとなったのは、シュミータの最中である1931年5月11日に起きたオーストリアの「クレジット・アンシュタルト」の破綻であったといわれる。

・1972/09/09~1973/09/26:第1次オイルショック。
シュミータ終了直後の1973年10月6日に第四次中東戦争が勃発、原油価格が高騰した。

・1986/10/04~1987/09/23:シュミータ終了直後の1987年10月19日、「ブラックマンデー」と呼ばれる史上最大規模の世界的株価大暴落が起きた。

・1993/09/16~1994/09/05:アメリカ国債が大暴落、市場最悪の債券メルトダウン。

・2000/09/30~2001/09/17:9.11同時多発テロが発生。
9月12日には欧州や東京の市場で株価が大暴落した。米国証券市場は9月17日に取引を再開するが、685ドルの暴落。

・2007/09/13~2008/09/29:2008年9月15日に投資銀行リーマンブラザーズが破綻したことに端を発し、株価が大暴落(リーマン・ショック)。
9月29日、米国下院が緊急経済安定化法案を一旦否決したことを機に、ニューヨーク証券取引所のダウ平均株価は(当時としては)史上最大の777ドルの暴落を記録した。

・2014/09/25-2015/09/13:?????


このように、シュミータ(特に、その終わりである「エルル月」の前後)には、世界的経済危機が頻発しているのだ。

そして今回、シュミータの終わりは来月13日となる。

9月13日(もしくはその直後)までに、私たちはまたも世界的経済危機に襲われてしまうのか?

次は、まるでこの予言を補強するかのような、数々の不気味な予兆を紹介しよう。


ブラッド・ムーン
実は今回の安息年(シュミータ)は、昨年4月15日~今年9月28日にかけて、「ブラッド・ムーン」現象が4回も連続する「テトラッド」と呼ばれる特殊な期間と重なっている。
これは、2000年に8回しか起きない極めて稀な出来事だ。
「ブラッド・ムーン」とは、今年4月の記事でも紹介したが、皆既月食によって月が血のような赤色に染まる現象のことだ。
この期間には、やはり『旧約聖書』の予言に基づき、歴史的に大きな混乱が発生することが判明している。


予言者
東日本大震災の発生を予言した松原照子氏は、2014年9月15日に「社会主義の崩壊」と題し、「中国に日本が以前味わったバブルが弾ける日がやって来ます。北京オリンピックや上海万博時のような驚異的な経済成長はもう望めないように思ってしまいます」(ブログ「幸福への近道」より)と書いていた。
その後、今年6月12日に中国の株価暴落が始まり、今月24日には、東京・ニューヨーク・上海などで世界同時株安が起きた。
これは「中国の株価バブル崩壊だ」と指摘する声も多い。

英『エコノミスト』誌
今年3月の記事でも紹介したが、英『エコノミスト』紙が出版した『2015 世界はこうなる』(日経BP社)の表紙には、謎めいた予言的暗示が多く隠されている。
実はその中で、「PANIC」と題したビデオゲームの画面に「FEDERAL RESERVE」(連邦準備)と「CHI」の文字が書かれていた。
これは、「CHI(NA)」つまり中国で経済パニックが起き、世界に波及するという予言なのだろうか?


さて、安息年(シュミータ)の年には必ず世界的経済危機が起きているわけではなく、特別なことがなかった例もある。

とはいえ、それを予見する材料はすでに揃っていると言えないだろうか。

ここ最近の世界同時株安を見るにつけ、シュミータの終わりである9月13日に向けて、私たちはまっしぐらに進んでいるようにも思えてくる。


世界には、経済危機がこれほどシュミータの年と合致することに違和感を覚え、「何らかの組織や秘密結社が、計画的に仕掛けていることなのではないか」と「ユダヤの陰謀」と結びつけて考える人もいるようだ。
真相は不明だが、もしもユダヤ暦によって世界の経済動向が左右されるならば、やはり何者かによって「計画」されたことだと考える方が自然かもしれない。
シュミータの年には、現代の経済活動もまた「安息」しなければならないのだろうか。
今後も世界経済と金融市場の動向を注視しなければならない。
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