人気男性ユニットEXILE・AKIRA主演の連続テレビドラマ『HEAT』(フジテレビ系)が第6話(8月11日放送)で、プライムタイム(午後7~11時)に放送された連ドラとしては今世紀最低(テレビ東京系を除く)となる平均視聴率2.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)を叩き出してしまった。



初回6.6%でスタートすると、第2話で3.9%まで落ち込んだ。フジテレビ火曜夜10時枠としては、前クールのAKB48・渡辺麻友主演の『戦う!書店ガール』も3%台を連発し、打ち切りになっており、2作連続の大失敗となっている。テレビ局関係者が話す。


「そもそも、AKIRA本人のイメージと役柄がまったく噛み合っていません。
不動産会社のエリートビジネスマンには見えないし、AKIRAがそのような生き様とは無縁なのが画面からも伝わってきます。
日本の視聴者は、俳優の普段のイメージとドラマの役を重ね合わせ、そこにリアリティを求める傾向が強い。
その前提からすれば、『HEAT』が視聴者受けしないのは当然といえます。
また、そのエリートビジネスマンが街買収のため、情報収集を目的に素性を隠して消防団に入団するという設定も、あまりに荒唐無稽すぎます。
無理な設定は突き抜ければヒットを生みますが、そのためにはかなりの力量が必要です」


また、連ドラ版『HEAT』放送前から、すでに映画化が決まっていたことを疑問視する声もある。
これは、現在のテレビ局の体質を表しているという。


「EXILEやAKB48にはお金を払う固定ファンが付いているので、映画化しやすいんですよ。
無料で観られるテレビの視聴率と有料の映画は、別物として考えないといけない。
その場合、数万人を集めてコンサートが興行できるEXILEやAKBは別格の扱いとなります。
特に、CM収入が頭打ちになりつつある現在、テレビ局は放送外収入の獲得に躍起になっているため、映画化を前提とした上で連ドラが決まり、EXILEが主演になるというパターンです。
しかし、これは本末転倒で、ドラマで数字を獲ることを大前提として考えないと、テレビ局の根幹であるCM収入はさらに減ることになります。
そして『戦う!書店ガール』と『HEAT』の低迷により、AKBとEXILEがテレビ視聴率という世界では数字を取れないことが明らかとなった今、各局は連ドラのキャスティングの方向性について考え直す必要に迫られています」(同)


EXILEとフジの関係は親密だ。
『EXILEカジノJP』というレギュラー番組があり、31年半続いた『笑っていいとも!』の後継番組として鳴り物入りで始まったお昼のバラエティ番組『バイキング』のMCに、バラエティとは縁の薄いNAOTO、TAKAHIROが起用された。

テレビ制作会社関係者が話す。
「このようにEXILEのテレビ露出が多い要因のひとつに、所属事務所LDHの熱心かつ強力な営業力が挙げられます。
テレビのみならずメディアである程度のポストに就いている社員を、ライブやその打ち上げに招待して接待するなど、日々努力しています。
特にフジには深く食い込み、親密な関係を構築することに成功しています。
LDHの大きな飛躍は、そんな真面目な営業力の賜物です。
LDHのこうした活動は事務所存続のためには当然の行為ですが、問題なのはそれにホイホイと乗ってしまうテレビ局側にあります。
例えば、『平均視聴率5%を切ったら、当分は主演で使わない』など、もっと数字にシビアにならないと、ますます視聴者離れが進んでしまいます」


いずれにせよフジは、『戦う!書店ガール』と『HEAT』の“不調連発”を受け、連ドラ制作の方向性を大きく転換する必要に迫られているといえよう。
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