木村拓哉が主演した、テレビ朝日系のドラマ『アイムホーム』。



全話平均視聴率14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という微妙な結果に終わったが、これについては、テレ朝以上にフジテレビ関係者のほうがショックを受けているという。


「フジが制作したキムタク主演『HERO』の新劇場版が、7月18日に全国公開される。
にもかかわらず、約1年前と比べて、キムタク主演ドラマの視聴率が6%以上も下がっている。
劇場版『HERO』の観客動員数が、想定よりも厳しくなることは目に見えている。
この作品を今期の経営立て直しの軸と考えていたフジの上層部は、頭が痛いと思いますよ」(制作会社スタッフ)


昨年7月クールに放送されたフジの『HERO』第2期は、平均視聴率21.3%を記録。
昨年度の視聴率ではドラマ部門1位に輝くと思われたが、10月クールのテレ朝『ドクターX~外科医・大門未知子』の平均視聴率22.9%に抜かれて、2位という結果に終わった。

これと前後して、テレ朝から同局初の連ドラ主演を打診され、受諾したキムタクだが、その話題性と現在のテレ朝の地力から、米倉の『ドクターX』を抜くか、それに近い20%以上の視聴率ノルマが課されたといわれていた。


しかし、『アイムホーム』は初回視聴率16.7%。
その後は12%台に落ちる回もあったが、9話目で16%台に復帰。
最終回は19%と有終の美を飾ったものの、平均視聴率15%に届かなかった。
昨年の『HERO』より6%以上、平均視聴率が落ちている。
このドラマは新劇場版『HERO』の行方を占う、キムタク人気の試金石といわれていただけに、『HERO』の観客動員も安泰とはいえない状況となった。


2007年に公開された前作の劇場版『HERO』は、興行収入81.5億円を記録。その年の邦画第1位に輝いた。

それだけに、日枝久会長が推し進めていた“お台場カジノ構想”が頓挫し、加えて大幅な番組のテコ入れにもかかわらず低視聴率続きで広告収入の伸びが見込めないフジにとって、新劇場版『HERO』は起死回生のための盤石の一手になるはずだった。


しかし、テレ朝のキムタクドラマの視聴率低下を見ると、前作の興行収入はもちろんのこと、一説には制作費と宣伝費を合わせて20億円といわれる額の回収も危ういとの声もある。

この切り札ですら大コケということになれば、日枝会長と亀山千広社長の経営責任が追及されることは避けられないはず。
皮肉にも、ドル箱だったはずのキムタクと新劇場版『HERO』が、長きにわたりフジを支配してきた日枝体制に引導を渡す役になるかもしれない。
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