9月19日~23日に、宮城県利府町の宮城スタジアムでコンサート『ARASHI BLAST in Miyagi』を開催するになった嵐。

2011年東日本大震災以降、東北でオフィシャルなコンサートを開催するのは初で、震災被害を風化させたくないという宮城県の要望と、ボランティアなどを通じて被災地交流を続けてきた嵐の思いが一致した形に。
単なるコンサートではなく地元産業や伝統芸能と連携し、宮城を含めた東北を盛り上げるといった構想もあるようです。


そんな特別なコンサートになることもあってか、4月30日にコンサートの開催が発表された直後から、ファンがホテルの予約に奔走。
ファンクラブを通じたチケット申し込みの詳細は6月上旬に発表される予定ですが、チケットが取れることを仮定してホテルを探したファンが多かったため、一部スポーツ新聞などでは、仙台市内のビジネスホテルのホームページでシステム障害が発生した、と報じられました。


同公演の開催期間は、いわゆるシルバーウィーク。
宮城県の県庁所在地である仙台市でも「仙台オクトーバーフェスト2015」といった観光イベントや、東北楽天ゴールデンイーグルスの試合などが予定されており、一般観光客を含めたホテル争奪戦になることは必至。
そんな中で、いち早く争いから撤退した団体の存在が注目されています。


それは、事務局を国立遺伝子研究所に置く学術団体「日本遺伝学会」。
同団体の主幹活動のひとつである「日本遺伝学会第87回大会」は9月23日から仙台市にある東北大学(川内北キャンパス)で開催されるはずでしたが、5月18日に公式ホームページにて「重要なお知らせ」を発表したのです。

そこには、

「人気グループ『嵐』のコンサートが9月19日-23日にかけて仙台においておこなわれることが発表されました。
このため、この時期に仙台及び周辺地域のホテルを予約することが実質的に不可能となっており、当初の予定通り9月23日に遺伝学会大会を始めることが極めて困難な状況であります」

と現状を説明した上で、日程を1日遅らせて24日から開催する旨が告知されています。


日本遺伝学会第87回大会の公式ホームページは昨年12月に開設しており、日程も昨年の段階で決まっていたと推測されますが、嵐ファンという“猛烈な台風”が権威ある学会の日程を変更させた格好です。


『ARASHI BLAST in Miyagi』は4日間で20万人の動員を見込んでいますが、会場となる宮城スタジアムは長年アクセス面の悪さが指摘されていて、道中はもちろん乗り降りですら大混雑するシャトルバスを利用する以外は、最寄り駅まで徒歩で1時間もかかるという立地の悪さ。
チケットが外れてもグッズを買いにくるファンも予想され、来場人数の多さに交通機関を含めたトラブルが発生する可能性も。
そう考えると日本遺伝学会の“後退”は賢明な判断だったと言えるのかもしれません。

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