春らしい暖かな風が吹いてきた今日、普段マラソンをしていない人でも、皇居周辺をぐるっとひと走りしてみようと思っている人もいるのではないだろうか?


「北の丸公園エリア」「皇居東御苑エリア」「皇居外苑エリア」…、皇居の広大な敷地内には見どころがたくさんある。


そんな、見どころのひとつに皇居のシンボルとして人気の「皇居のお堀」の白鳥も挙げられる。

野生の渡り鳥ではなく、一般財団法人国民公園協会が飼育しているこのコブハクチョウは、ひとなつっこく、声をかけると、上品な表情でこちらに向かってきてくれる、正真正銘の人気者なのである。

  …が、しかし!

この白鳥が実は「監視用ロボットだった」という極めて重大な噂が広がっているのだ!

「現在、オスメス合わせて9羽いる白鳥の中に、一羽だけロボットがいるという噂です。
そのロボット白鳥は鋭い目でコチラを見つめ、白鳥らしいしなやかな動作ではなく、スーッと不審人物の元に向かってくるため、監視用ロボットではないかといわれています。
皇居には複数の監視カメラが設置されていますが、我々が考えている以上にセキュリティが徹底しているようですよ。
しかも、渡り鳥にもかかわらず、飛ばないのもアヤシイ。
もしかしたら全羽がロボットの可能性もあるんです」(ロボット説を唱える人)


皇居の警備体制が厳しいのは当然だが、そこまで徹底しているとは驚きだ。
これについて、皇居に詳しい人物が答えてくれた。

「たしかに、以前ロボットが紛れ込んでいたことはあります。
しかしながら、それは監視用ではありません。
水質汚濁が問題視されていた頃、水の浄化を行うために浮かべられた白鳥型の浄化器ですよ。
突然機械を浮かべたら、白鳥たちが驚いてしまいますからね。
現在は環境省が、『皇居外苑濠水質改善計画』に基づいて、浄化施設の運転や改良を行っていますので、浄化ロボット白鳥は取り除かれました。
あまり効果がなかったということでしょうね」


なんと、監視用ロボットではなく、浄化用ロボットが浮かべられていた可能性もあるということだ。
これについて、一般財団法人国民公園協会 皇居外苑支部に問い合わせてみると、質問に快く答えてくださった。

「白鳥型浄化ロボットは浮かべたことがないですし、もちろん、監視用ロボットもおりません(笑)。
白鳥たちが飛ばないのは、飛んでしまうと事故につながる可能性があるため、羽の一部を切っているからなんですよ。
あくまでも、白鳥たちの危険を回避するために行っていることです」


あさっりと否定されてしまった、白鳥ロボット説。
しかしながら、ネットでの白鳥ロボット目撃例は後を絶たない。
信じるか信じないかは、国民次第だ。



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