東京—金沢間を結ぶ北陸新幹線が、本日、いよいよ開通する。

日本政策投資銀行北陸支店の調査によると、新幹線開通による北陸地方の経済効果(直接効果)は、観光で約61億円(年)、ビジネスで約20億円(年)の計81億円(年)と試算されている。
特に、兼六園、武家屋敷、茶屋街など観光名所の多い金沢。
4-6月のツアー予約客数は前年同期比5倍、という数字もあがっているのだ。


金沢駅周辺のテナントや飲食店向きの物件家賃が上昇し、08年中盤から下がり続けていた地価も、13年前半からプラスに転じている。
「現地の人たちは、この降って沸いたようなバブルにどんな反応を示しているのか」を探るため、開通の1週間前に金沢に前乗りし、実地調査を行うことにした。


向かったのは金沢イチの繁華街・片町。
「新幹線開通バブルに浮かれているに違いない」と予想をしていた記者であったが、夜の街で働く人たちは、新幹線開通による好景気到来について、それほど過剰な期待をしていないということがわかり驚く。


「うちみたいなラウンジに県外から来るお客さんは、大半が出張組。
男同士で観光で金沢に来る人は少ないから。
新幹線が通ると日帰り出張も可能になるので、それまで泊まりで来ていたお客さんが、夜遊びしないで帰っちゃうんじゃないかと心配しています」(ラウンジ「L」のさゆみママ)


「観光客が増える=繁華街に人が流れるとは一概にはいえない」との理由からくる悲観論。確かに、金沢を観光地として考えた場合、夫婦やカップル、女性グループには人気がありそうだが、男同士で遊びに行くところではないかもしれない。


また、片町で遊ぶ男性客からはこんな声が……。

「新幹線開通で、街がクリーンになりそうなのが心配。
もともと風俗は少ないけど、片町の近くには石坂って“ちょんの間”があった。けど、これも今年に入ってから規制が厳しくなって、今じゃほぼ壊滅状態だからね。
『餃子の王将』みたいな、独自進化の名物店も出てこないだろうし。
地元民としてはちょっと寂しいね」(41歳・男性)


ちなみに「餃子の王将」とは、おなじみのチェーン店のこと。
だが、金沢片町の中心部に位置するお店はかなり特殊。
アフターで利用するホストが多く、「餃子 180円」といったお品書きに並んで、「ドンペリ 2万8000円」という謎のメニューがあった。
酔ったホストが全裸で騒いだことから営業停止になり、現在、その跡地には「もりもり寿司」が入っている。

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