EXILE・AKIRA主演の連続ドラマ『GTO』(フジテレビ系/火曜22時~)の第3話が22日に放送され、平均視聴率6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。これまでの同シリーズで、最低だったことが分かった。


同作は、2012年7月期に放送されたAKIRA版『GTO』の第2シーズン。
「生命(いのち)」をテーマに、破天荒な教師・鬼塚英吉(AKIRA)が、生徒のさまざまな問題に向き合っていく。

これまでのシリーズ最低視聴率は、昨年1月放送のスペシャルドラマ『GTO 正月スペシャル! 冬休みも熱血授業だ 父再婚で悩む女子に罠! 鬼塚三つ子のパパになる』の6.7%だったが、ついにこれを下回ってしまった。

2年前の第1シーズンは、初回と第8話で15.1%を記録。
さらに全11話すべてで2ケタをキープし、同クールの民放ドラマで、上川隆也主演『遺留捜査』(テレビ朝日系)や、小栗旬・石原さとみ主演『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)を抑え、全話平均視聴率でトップとなった。

「前シーズンは、1998年に最終回で35.7%を記録した反町隆史版『GTO』以来、14年ぶりの復活ということで話題に。
AKIRAの演技に否定的な意見も多かったが、脚本は反町版よりも漫画に忠実だったため、原作ファンからの評判は悪くありませんでした」(芸能ライター)

原作を再現した前シーズンから一転、今回は『荒川アンダー ザ ブリッジ』(テレビ東京系)などを手掛ける脚本家によるオリジナルストーリー。
担任だった鬼塚は“副担任”という設定に変更され、ヒロインを含むほとんどのキャラクターが原作にはない人物となっている。

それにしても、なぜ前作に比べ、半分程度の視聴率しか獲得できていないのだろうか?

「今シーズンでは、状況説明やキャラ説明を極端にカット。
その分、登場人物によるコミカルな会話のやりとりや、カメラを引いたナンセンスなカットなどが多分に盛り込まれ、独特の世界観を演出している。
しかし、これが劇中に“独りよがり感”を漂わせ、視聴者離れの一因に。
新たな作風への挑戦が、空回りしている印象を受けます」(同)

制作サイドの工夫が、裏目に出てしまった『GTO』。
視聴者離れを食い止めることはできるだろうか?