ブルガリア出身でヨーロッパ出身初の大関となった西関脇・琴欧洲(31)が引退した。


今年1月に日本国籍を取得したが、年寄名跡を持っていない。
そこで大関経験者が引退後3年間力士名のまま協会に残れる規定により、佐渡ヶ嶽部屋付きの親方として後進の指導に当たることになった。

琴欧州は昨年九州場所を左肩脱臼で途中休場して負け越し、47場所守った大関から陥落。
初場所でも10勝できず、大関返り咲きはならなかった。

引退会見に同席した師匠の佐渡ヶ嶽親方は、
「ケガが治ればまだ取れると思った。でも本人がもう気力がありませんと言った。
いつかこういうときが来るとは思っていたけど、早かった気がする」と語ったが、
大関まで張った力士に年寄株を手当してやるのは師匠の務め。

先代佐渡ヶ嶽親方(元大関琴桜)も、角界きっての不良力士、琴富士にでさえ引退後協会に残すべく借株を与えていたというが、現佐渡ヶ嶽親方は会見でも終始淡々としていた。

相撲関係者が言う。

「琴欧州は先代の弟子という意識も強いが、実は2人は犬猿の仲なんですよ。
タニマチから出るご祝儀のことで始終揉めていた。
親方が佐渡ヶ嶽部屋あっての琴欧州だと言うと、琴欧州は自分あっての部屋だと切り返す。
親方としても勝手にしろと思うのは当然です」

琴欧州は、3年たっても年寄株が見つけられなければ相撲協会を去るしかない。

「愛知県にいる夫人の父親とも不仲で、もし株が見つからなければどうするんでしょう。
ただ、ブルガリアに帰れば大金持ちの名士。
把瑠都のように地元に帰って実業家に転身する手もある」(関係者)

いずれにせよ、人気大関の寂しい幕引きだった。