「あの人は今でも現役の頃と同じように『大将』と呼ばれなければ不機嫌になる(笑)。自分勝手で傲慢な人ですから……」(ベテラン相撲記者)


公益法人に移行した日本相撲協会は1月31日、新法人の理事候補10人を決める選挙を行ったが、事業部長という協会ナンバー2の立場にある九重親方(元千代の富士)が落選した。
現役時代は優勝31回、国民栄誉賞まで受賞した大横綱だったが、史上初の現役事業部長の落選という憂き目にあった。
当の本人は“敗因”を「私の不徳の致すところ」と語ったが、どのような“不徳”があったのか。

「ハッキリ言うとケチなので、もともと人望がないのです。
九重さんは『何かあったら言ってこい』と口では言うのですが、自分から飲みに誘うこともないし、後輩を引き上げるということをしない。
今回、同じ高砂一門から当選した後輩の八角親方(元横綱・北勝海)が一門の若い親方たちと気軽に銀座辺りに飲みに行き、相談にも乗っているのとは大違いです」(相撲関係者)

そのうえ事業部長になってからの行為も“票”を減らす要因になったという。

「それまで丼勘定だったのに、『何でも俺のところに持ってこい』と言って、協会の金を細かいところまでチェックすると言い出した。
それなのに、12年に雷親方がラブホテルの領収書を経費で処理したことが発覚して理事を辞めたことがありましたが、あれを通していたのは九重さんなのです。
偉そうにしているのにいい加減なので、みんなうんざりしていた」(同前)

前出のベテラン記者が言う。

「以前、九重親方と飲む機会があったのですが、テーブルに付いたホステスさんのハイヒールを脱がせて酒を注ぎ、回し飲みさせられましたね(苦笑)。
女の子も含め誰も嫌とは言えず、楽しいのは彼だけ、という酒でした。

現役時代は圧倒的に強く、力でねじ伏せてきたわけですが、九重親方は引退してからも変わらなかった。
いくら一門の後輩でも親方になって部屋を持てば個人経営者。
彼らにとって理事は、良し悪しは別として利益誘導してきてくれる国会議員のようなもので、誰を理事にするかは死活問題になる。
自分の利益ばかり考えている九重さんが不人気なのは当然なのです」

驕れるものは久しからず。