芦田愛菜主演ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)騒動が収まる気配がない。


日本で唯一「赤ちゃんポスト」を設置する熊本の慈恵病院や全国児童養護施設協議会の抗議に、日テレは放送を予定通り継続するとの姿勢を崩さないが、スポンサー全8社がCMの放映を見合わせるという異例の事態となっている。
日本テレビ系水曜ドラマ「明日、ママがいない」オリジナル・サウンドトラ...

芦田演じる主人公は「赤ちゃんポスト」に置かれていたことから「ポスト」というあだ名で呼ばれ、施設の職員からは子どもたちはペット扱い。
鉄拳制裁を加えられたり、里親候補に気に入られるために泣く練習を強要されたり……といった過激なシーンの数々。
こうした過激な設定の背景には、芦田の子役離れした演技力を際立たせ、新境地を見せたいという制作側の狙いもあったことだろう。
その天才的な演技力ゆえ、「愛菜ちゃんが、こんな難しい役を……」「愛菜ちゃんが、こんなハードなシーンを……」と狙いたくなるのは、日テレに限ったことではない。

実は、今年公開予定の芦田初主演映画には、この『明日ママ』以上のショッキングなシーンがあるのだという。
西加奈子原作『円卓』を映画化したものだが、芦田が演じるのは、大阪の団地暮らしの小学3年生「こっこ」。口が悪くて、ちょっと生意気で、元気な大阪弁の女の子だ。三つ子の姉と両親、祖父母と暮らしている。
円卓で食事をするにぎやかな家庭を舞台に、家族や同級生、在日韓国人やベトナム人との交わりなどユーモアを交えて描いた、少女の成長物語である。
設定だけ見ると『明日ママ』とは違い、明るい芦田を安心して見られそうな、ほのぼのとした作品に思えるのだが……。

なんとこの原作には、主人公の少女がロリコン変質者にSMまがいの行為を強要されるという、ショッキングな展開が登場するのだ。

物語終盤の夏休みのある日、こっこがひとりで遊んでいたときのこと。
「肩ほどまでの脂ぎった髪を、真ん中でぴたりと分け」「体をくねくねと揺らした」男が、こっこの前に現れる。

鼠人間と呼ばれるその男は「ご尊顔を踏んでくれはるのん」と、こっこに自分の顔を踏むよう強引に頼む。「こっこは恐る恐る、つまさきを鼠人間の顔に載せた」「鼠人間の目はかっと見開いたままである」

小学3年生のこっこは理解していないと思われるが、れっきとした猥褻行為、性的虐待といっていいだろう。猥褻シーンは続き、ついにはクライマックスを迎える。

鼠人間は「もーっとやでー」「さーらーにーやでー」とさらに顔を踏みつけさせ、こっこは渾身の力を込めて踏み続ける。
しばらくすると鼠人間は「ストッピット!」と言って、踏むのをやめさせた。
そして「仰向けに寝転がったまま」「びくっ、びくっと体を震わせ始めた」。その表情は「苦しそうではなく、それどころか、どこか優雅な、水面をたゆたうような表情をしていた」──。

小説は小学3年生のこっこの目線で描かれているため直接的な表現はないものの、こっこに踏まれながら、鼠人間は明らかに性的興奮を感じ、あるいは射精に至っているのかとすら思わせる記述だ。

映画でもこの場面が描かれているのかどうかは不明だが、「孤独に憧れる」こっこが「初めて、孤独を感じた」というこの場面は、物語上かなり重要な部分でもある。
原作では過激さだけを狙ったものではないが、映像となればそのインパクトは大。
もし映画が原作通りなら『明日ママ』以上の過激な問題作になること必至だろう。
果たして、映画に天才・芦田愛菜のSMシーンは存在するのだろうか? 
『明日ママ』騒動の行方とともに、気になるところだ。