年末の風物詩となっている「日本レコード大賞」。


今年はAKB48、EXILE、いきものがかり、西野カナ、きゃりーぱみゅぱみゅ、氷川きよしらの楽曲が優秀作品賞にノミネートされており、その中から大賞が選ばれる。
現在2連覇中のAKBと年内でリーダー・HIROがパフォーマーから勇退するEXILEの事実上の一騎打ちといわれるが、早くも「EXILEの受賞が内定」「異例の速さで受賞作が決定した完全なデキレース」との情報が業界内に飛び交い、シラケムードが漂っている。

12月1日、女優の上戸彩がTBS系列で放送される同賞の授賞式(30日)の総合司会を務めることが発表された。
上戸といえば、昨年9月にHIROと結婚したばかり。
HIROが年内で表舞台から身を引くことを考えると、これが夫婦そろっての最初で最後の共演となるのは確実だ。

「EXILEは08年からレコード大賞3連覇を達成し、2011年はノミネートを辞退。
今年は2年ぶりの“復活”となった。
それだけでも受賞の要素が高いのに、上戸の司会でダメ押しですからね。
HIROの勇退を盛り上げようという制作側の意図がミエミエです。
EXILEが受賞確実らしいという情報は随分前から業界内で流れていましたが、こんな昭和の時代のような露骨すぎるお膳立てでは視聴者もシラケてしまいますよ」(芸能関係者)

この露骨なお膳立ては、番組演出以外でも行われていたという。
2連覇中のAKBのノミネート曲「恋するフォーチュンクッキー」は初週で売上133万枚を達成しており、その牙城を崩すのは容易ではない。
だが、EXILEもノミネート曲「EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~」が初のミリオンを獲得し、売上面でも全く引けを取らない状態に持ち込んでいる。
しかし、このEXILEのミリオンはウラ技を駆使しした「偽ミリオン」ともいわれているようだ。

「同曲は今年4月にCDのみの通常版とDVD付きのバージョンの2種が発売されましたが、それ以降もローソン限定CDやミュージック・カードなど合計17種を段階的に発売してきた。
さらにはライブチケット1枚につき強制的にCD1枚を付けて売上枚数を強引に増やし、ライブ会場でも限定特典付きで販売。
それでも99万枚までしか売上が達せず、ミリオンならずかと思われていましたが、10月にパッケージの仕様などを変えた『スペシャル・エディション』を発売し、帳尻合わせのような形で100万枚を達成した。
AKBの握手券・投票券付きCDも批判はありますが、EXILEも負けないくらいエグいやり方です」(音楽関係者)

ここまでEXILEがミリオンにこだわった理由は、やはりレコ大が大きく関係していたようだ。

「EXILEが大賞を獲得すれば、史上初の4度目の受賞になる。
HIROの花道を飾るには十分な話題性のある記録であり、レコ大の制作サイドとしても演出的に大歓迎。
完全に利害が一致したデキレースです。
しかし、売上面でAKBが圧倒的に勝っていれば反対意見が間違いなく噴出するでしょうし、AKB運営側を納得させることも難しくなる。
そういった異論を押さえこむために、EXILEサイドはミリオンをどうしても達成しておきたかった。
ミリオンが実現したことで受賞が完全に内定し、上戸の司会起用にもゴーサインが出たようです」(前同)

当日はHIROと上戸が夫婦で喜びを分かち合うシーンが放送されそうな気配。
あまりに露骨すぎる演出で視聴者にソッポを向かれなければいいが…。