阪急阪神ホテルズや高島屋など、有名企業で次々と発覚している食品偽装問題。


どの社もHPで偽装についての説明とお詫びを掲載しているが、5月に偽装を公表した東京ディズニーリゾート(TDR)のホテル運営会社ミリアルリゾートホテルズが、わずか1カ月でその文書をサイトから削除していたことがわかった。

「食品偽装問題は、東京ディズニーランド内のレストランで安価な『紅ズワイガニ』を高級食材の『ズワイガニ』として売っていたことを5月17日にオリエンタルランドがHPで発表し、30日にはミリアルが運営する3つのホテルのレストランなどで『ブラックタイガー』を『車海老』として販売するなど計4つの偽装があったと発表したのがきっかけです」(全国紙記者)

公表と同じ5月30日、同社はHPにお詫びの文書を記載。
問い合わせ先の電話番号も表示していたが、7月1日にはこの文書を削除していた。

ミリアルはオリエンタルランドが100%出資する子会社。
親会社のオリエンタルランドはHPでお詫び文書の掲載を継続している。
利用客への返金も終わっていないとみられるが、なぜ削除したのか。ミリアルに聞くと、

「全国紙でも報道され情報が行き渡り、問い合わせも減ってきたためです。当社の判断で7月1日に削除しました」

との回答。この判断は妥当なのか。

「偽装表示に関する公表文書を削除しても罰則はないが、道義的な問題として最低半年は告知しておかなければ誠意は見えません」(食品表示アドバイザー・垣田達哉氏)

景品表示法により、“不当表示”が認定された事業者には、消費者庁が再発防止などを求める措置命令を出すが、実際にはどんな表示をすれば違反になるのか明確な定義はなく、過去に刑事罰が科されたのは1件のみ。
それが食材偽装の温床になったと言える。

「消費者庁は阪急阪神ホテルズなど3社を対象に立ち入り検査を実施し、12月中旬には罰則を含めた措置命令を出す予定です。ただTDRのホテルには何のお咎めもありません」(前出・記者)

相次ぐ食材表示問題を受け菅義偉官房長官は11月21日、来年にも景品表示法を改正する方針を表明したが、何より求められるのは企業としての真摯な態度ではないか。