風が吹いただけでも切られたような激痛が走ることから名付けられた痛風。
痛風は、老廃物として排出されるはずの尿酸が血液中に増え(高尿酸血症)関節炎を引き起こす病気をいう。


「なぜ尿酸が体内で増えるのかという原因については、暴飲暴食が指摘されてきました。
ただ健康志向の強い人でも痛風になることから、遺伝や他要因があるのではないかといわれています」(都内のメタボ系内科医)

そんな生活習慣病や肺がんのリスクを心配しながらも、なかなかタバコを手放せない愛煙家に“朗報”といえる研究結果が発表された。
10月26日に米・サンディエゴで開かれた米国リウマチ学会で、米・スタンフォード大メディカルスクールの研究者が「タバコは痛風の発症を抑える可能性がある」と発表したのだ。

「これまでにも喫煙者は血清尿酸値が低いといった報告があったのも事実ですが、それを統計的に裏付けたのが同スクールの研究です。
研究グループは、1948年の調査開始時に痛風にかかっていない人を対象に、最長54年間にもわたる追跡調査を行いました。
使用された調査方法は、カプランマイヤー法という疫学調査などで使用されている統計方法です。
その結果、痛風の原因となる飲酒や太り過ぎなどの原因を除いて、喫煙者と非喫煙者を調べたところ喫煙者の方が痛風持ちが少ないことがわかったのです。
ただし、同研究はタバコのどの物質が痛風の発症を抑制するかについてはまだ不明としています」(医療ジャーナリスト)

こんな話を聞けば、喫煙量を増やそうという人が出てくるかもしれない。
だが同スクールの研究者は、「タバコが健康を損ねる原因になっているのは間違いない」という意見もしっかりと述べている。

当然といえば当然だ。