「あっぱれ! としか言いようがない。敬意を表したい。“倍返し”していくつもりで番組を作って欲しい」


フジテレビの亀山千広社長は9月27日の定例会見で「半沢直樹」(TBS系)の快挙を称賛し、自社の社員に奮起を促す檄を飛ばした。

「普段は他局の話はあまりしませんが、最終回が42.2%(関東地区)という今年一番の視聴率を記録しただけに、ライバル局の垣根を越え、避けては通れない話題だったということです」(放送記者)

この「半沢直樹」が叩き出した驚異の数字は、ドラマ制作者たちに“意識改革”を促すことになったという。

「本来、ドラマは先に本があって、その内容によって主役から脇役まで適材適所で決めるものです。
“半沢”はその本来のやり方で作っている。
まず良質な原作と脚本があり、そのうえで演技派の堺雅人や香川照之を起用した。
さらに脇役も、無名でも劇団などで鍛えられた芸達者たちで固めたことが成功につながったわけです」(テレビ関係者)

こんな当たり前のことが、「近年のドラマはできていなかった」と芸能関係者は嘆く。

「最近のドラマは、とにかく人気タレントを主役にするところから始まっていた。
次に本が選ばれ、脇役のキャスティングが始まる。本来とはまったく逆の流れで作ることがほとんどだったのです」

顕著な例がジャニーズタレントが主役のドラマだという。

「彼らはトップアイドルとしてドラマでも常にかっこよくなければならない。
脚本は主役の為にあり、脇役も主役を輝かせるために主役が指名するとさえ言われます。
しかし、このやり方にも限界が来ているのか、数字がとれなくなっている」(同前)

実際、9月終了のフジ“月9”「SUMMER NUDE」はジャニーズの山下智久主演で全話平均12%台だった。

「キャスティング優先を得意としてきたフジを筆頭に、民放各局はドラマ作りを根本的に見直す機会がきているということでしょう。
今後、視聴者も“内容と出演者の演技力”を厳しく見るようになることは必至。
ジャニーズだけでなくタレントの人気先行でドラマを作る時代は終わったことを“半沢”は教えてくれた」(某民放幹部)

大人の鑑賞に堪えるドラマが増えることを期待したい。