2日の日本ハム戦でプロ野球記録に並ぶ開幕15連勝を達成した田中将大(24)は昨年から、今オフのメジャー移籍の希望を隠していない。


試合後にそのエースを「偉大なやっちゃ」と称えた星野仙一監督(66)に関しても、チーム周辺で「今季限りで退団するのでは」という見方が広がっている。


「2位・西武とのゲーム差は6(以下、成績はすべて2日現在)。
チームは優勝に向けて、いよいよ士気が高まっている。
闘将も血がたぎっているはずなのに、関係者や報道陣には口を開けば『疲れた』『しんどい』と漏らしているのです。
実は昨年も10月に三木谷オーナーから直接、続投要請を受けながら、返事を保留している。
高血圧、糖尿、慢性化している首のムチ打ちと体調の問題もあって、優勝を花道に、という可能性が囁かれているのです」(地元放送局関係者)



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阪神監督時代もそうだった。
就任2年目の03年に、チームを18年ぶりの優勝に導きながら、その年のオフに「健康上の理由」で勇退。
惜しむ声が上がる一方で、星野監督に批判的な球界関係者からは、「傷がつく前に辞める。要するに勝ち逃げだ」との声もあった。


「“もう限界”と健康問題を理由にしながら、その後に北京五輪の日本代表監督を引き受け、そして、楽天監督に納まったわけですからね。
来季の楽天は、絶対的なエースの田中がメジャーに行けば、苦戦は必至です。
なにしろ、ひとりで15の貯金をつくる投手。
楽天の現在の貯金が17だから、エースが消えれば3位争いが精いっぱいということになりかねない。
首位にいるとはいえ、楽天のチーム防御率はリーグ4位の3.51。田中がいてこれですから。
チーム打率もリーグ4位の.263。戦力が拮抗するパでは、来季は最下位の可能性もある。
優勝した翌年に最下位なんて赤っ恥をかくくらいなら、優勝監督として身を引いた方がいいと考えても不思議はありません」(球界関係者)


阪神時代の“前科”があるだけに、さもありなん、という気がする。