【1000円以上送料無料】道路問題を解く ガソリン税、道路財源、高速道路の答え/山崎養世
道路問題を解く ガソリン税、道路財源、高速道路の答え/山崎養世
世間はアベノミクスのバブル株価に浮かれているが、おめでたい話だ。

その間にも値上げラッシュの足音がひたひたと迫っている。
中でも見過ごせないのがエネルギーだ。
ガソリン代、電気代、ガス代。すでに上がっているが本番はこれからだ。
庶民の生活はもちろんのこと、企業の生産活動にも重大な影響を及ぼすことになる。


レギュラーガソリンの小売価格は今月12日、153.8円(1リットル)となった。
前週比2.1円増。10週連続の値上がりで、累計8.3円増。
軽油は133.2円でこちらも11週連続、累計で7.6円も上がった。


もちろん、円安の影響だが、実は為替の影響は3週間後くらいに小売価格に跳ね返る。
つまり、ここにきて急落した円安分は、まだ価格に組み込まれていなくて、本格的な価格上昇はこれからなのだ。
その場合、ガソリン価格はどれくらい上がるのか。


「来月上旬にはガソリンは158~160円になります。
軽油は137~140円に行く。
これはほぼ確定です。
1月は1ドル=89円台だった為替レートが2月中旬には94円台の半ばまで行ったからです。
それでなくても原油は昨年10月比で6%以上上がっている。
そこに円安要素が加わった。
1ドル=100円なんて事態になれば、昨秋比で3割以上の値上げになります」(エネルギー関係のアナリスト)


福田康夫内閣の時にガソリンは一時、156円になった。
このときは原油高騰・下請け中小企業に関する緊急対策がまとめられ、国会では民主党のガソリン値下げ隊が大暴れ、暫定税率が一時、引き下げられる騒ぎになった。


それなのに、今回はアベノミクスに浮かれて、何もなし。
これじゃあ、庶民は見殺しにされるようなものだが、もうひとつ、見過ごせないのがLNG価格だ。


日本はLNGを輸入する際、その価格は原油価格と連動する仕組みになっている。
電力会社がおかしな契約を結んでいるからで、そのため、日本は世界一バカ高いLNGを買わされている。
これが電気代に跳ね返ってくる。
言うまでもないがLNGは火力発電のエネルギーになる。
原発停止と円安がダブルパンチになるわけだ。

「日本のLNG輸入価格は16~18ドル(100万BTU=英国熱量単位)で、主にカタールから輸入している。
これは法外な値段です。
シェールガスもあり、LNG価格は世界的に値崩れしているんです。
南米、西アフリカから米国向けは3~3.5ドルです。許せないのは日本と同じように原油連動型の欧州向けのLNGも9~13ドル程度で、日本よりはるかに安いこと。
日本は吹っかけられているんです。
日本の電力会社はいくらコストがかかっても、電気代に上乗せできる。向こうもそれを知っているから、強気。
日本はカモにされているんです」(電力会社関係者)


これじゃあ、電気代は青天井だ。
すでに値上げを実施済みの東電のほか、関西電力、九州電力、東北電力も値上げ申請中。
四国電力、北海道電力も近く、値上げ申請する。
値上げ幅は約1割程度だが、もちろん、これは入り口に過ぎない。


アベノミクスが続くと、庶民の暮らしはヘタってしまう。浮かれていたらバカを見る。