マル暴芸能人リスト
安藤隆春警察庁長官(62)が音頭を取り、今月1日から施行した暴力団排除条例。
警察は暴力団の資金源を断つため、お笑いタレント、島田紳助さん(55)の引退で注目集める芸能界を中心に「“マル暴”人脈」の壊滅に力を入れている。
テレビ界では早くも「出演NG芸能人15人」をリストアップ。黒い交際の噂が絶えない、ある芸能事務所が「金融機関から銀行口座を凍結された」(関係者)との情報も流れる。
「第2の紳助」は誰になるのか。ただならぬ雰囲気だ。

今月6日、NHKで開かれた松本正之会長(67)の定例会見。

暴排条例の施行後、初めてとなる公の場で、NHK紅白歌合戦の出場歌手選定について、「暴力団と不適切な関係を持っている人を出演させないのは当然」と明言。“マル暴”関係者のシャットアウトを宣言した。

同局では、すでに4月から、出演者と交わす契約書に「(出演者側が)暴力団、暴力団員・準構成員、暴力団関係企業等、その他これらに準じるものではないことを保証する」との内容を盛り込んでいるという。

違反した場合には同局側から「直ちにこの契約を解除し、損害を賠償させることができる」厳しいもので、局を挙げて反社会的勢力を徹底排除するつもりだ。

「民放各社が加盟する社団法人の民放連も、契約書に『暴力団排除』の条項を盛り込むよう各局に要請しています。これまで徹底されていなかった末端出演者との契約書の取り交わしを改めて検討する局が出始めており、(芸能プロダクションなど)各社も対応に追われています」(在京キー局の幹部)

こうしたなか、業界では「出演NG芸能人」が早くもリストアップされつつある。
なかでも注目されているのは時代劇で名を広めた大物俳優だ。

「任侠物の映画の出演歴が多く、関東の広域暴力団の会長から気に入られていました。解散した関西の広域暴力団の有力二次団体の組長からもかわいがられていたそうで、警視庁は早くからマークしていたようです」(芸能関係者)

コワモテのイメージが定着していたこともあって、ある在京キー局が早速出演NG芸能人にしたとの噂が流れる。

NHK紅白歌合戦に出演経験がある演歌歌手の名も挙がる。関東の広域暴力団との蜜月ぶりを一部週刊誌に報じられ、「今年の出場はほぼ絶望的」(レコード会社関係者)との声がもっぱらだ。

「どうしても興行の世界はその“筋”との付き合いが生じやすい面がある。あるレコード会社は会社の役員に暴力団OBを迎え入れており、所属アーティストの一部もその関係が当局に注視されています」(同)

なかには、アーティスト側が暴力団と積極的に交際する例もある。

「ある有名バンドのリーダーは、関東の2大組織をパトロンに持ち、関西の有力団体とも親交を結ぶ“剛の者”です」

このリーダーから東京公演の招待を受けた会社経営者は、「楽屋を来訪すると、舞台の裏側で驚くべき光景が広がっていた」と振り返る。

「彼(=リーダー)は関係者用に複数の特別席を用意していました。私が自分の席にたどり着けずに迷っていると、“その筋”の人ばかりが集められたVIPルームに迷い込んでしまった。異様な雰囲気だったことを覚えています」

紳助さんの引退前、インターネット上の動画投稿サイトに、暴力団組長の誕生パーティーに招かれ、歌やスピーチを披露する複数の芸能人の様子を収めた動画がアップされていた。だが、いまはきれいに削除されている。「とばっちりを恐れた関係者が手を打ったのは明らか」(別の芸能関係者)とも囁かれる。

「真に芸能界と暴力団の関係を絶とうと思えば、芸能事務所とヤクザとのパイプを潰すしかない。“マル暴”の排除運動は、これまで何回も行われてきたが、いずれも成功しなかったのは、そこまで取り締まりを徹底できなかったからです。ただ、今回は警察も本気。手始めに大手プロの系列事務所を『密接交際者』と認定。銀行口座を凍結させてしまった」(捜査関係者)

捜査の手は着実に芸能界の闇人脈に伸びている。激震が走るか。


【暴力団との関係が囁かれる芸能・スポーツ選手】
カリスマ的人気の女性歌手
有名バンドのリーダー
人気ロックバンドのボーカル
お笑いトリオのツッコミ役
大御所ロック歌手
大物演歌歌手
中堅演歌歌手
NHK紅白出場多数のポップス歌手
ドラマ出演多数の美人女優
ミステリードラマに出演多数の俳優
時代劇で知られる大物俳優
4番打者として活躍した元プロ野球選手
人気球団で活躍するプロ野球選手
有名プロ野球解説者
元ボクシング世界王者