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マグレと紅白歌合戦
「目玉がない」といわれている今年の『NHK紅白歌合戦』。
本番まであとわずかというタイミングで、ようやくMISIAや矢沢永吉などの「隠し球」が報じられるようになった。

しかし音楽関係者いわく、「アーティストから見ると、昔より『紅白』の魅力は減っています。
むしろ“おまけ感覚の出演”と考える関係者は多いですよ」という。
ブランド力が落ちたともいわれる、『紅白』の舞台裏を探った。

今年の『紅白』は、最初の発表で50組の出演が報じられた。
初出場組は12組と近年では多い方だ。

「ももいろクローバーZ、ゴールデンボンバー、SKE48など若い世代をターゲットにした歌手が目立つ一方で、シニア層に受ける小林幸子、川中美幸など演歌歌手の落選がありました。
相変わらず山下達郎をはじめ、B'zなど毎年浮上するビッグアーティストからは、よい返事が返ってこなかったようです」(音楽ライター)

初出場組からすれば、出場できるだけで名誉なことだが、別の音楽関係者は『紅白』の持つ意味が薄れていると断言する。

「現在でも、『紅白』出場が目標と言い続ける歌手は多いですが、実際、歌手を取り仕切る事務所関係者の中には、出演をメリットに感じている人はもうほとんどいないんです。
彼らの狙いはズバリ、NHKの大型番組とのタイアップ。
NHKの場合、朝ドラの主題歌、スポーツ大会のテーマソングなどを狙えます。
そこに食い込めれば、放送期間中は連日曲が流れ、宣伝効果も抜群ですし、その年の『紅白』もほぼ自動的に内定する」

確かに、NHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』と『NHKロンドン 2012 オリンピック』のテーマソングを担当したいきものがかりは、それぞれ「ありがとう」と「風が吹いている」が、期間中流れ続けていた。

「来年のタイアップを狙った動きをしている大物歌手も、チラホラ見受けられます。
一応『紅白』は、世間の人気や楽曲の売れ行きなどを総合的に判断して出演者を決めているというNHKの言い分がありますが、それも根底から崩れかけている状態。
それでも、今だに40%ほどの視聴率を取るんですから宣伝効果は抜群です」(同)

時代とともに、その価値もずい分と変わってきた『紅白』。
今はまだ、裏番組に比べると高い視聴率を誇っているが、「大みそかは家族そろって『紅白』」という日本の文化が、衰退の一途をたどっていることに、間違いはないだろう。

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